
長谷駅を降り立ち、収玄寺、御霊神社と寄り道をしながら当初の目的である長谷寺へ。
こちらの山門からは入ることは出来ませんが、左手の券売機で拝観券を購入しそのまま脇の入口から入ります。
ちなみにこの券売機はpasmoやSuicaを使用することが出来ます。
入口で拝観券と一緒に「江の島・鎌倉フリーパス」を提示して和紙のミニファイルをいただきました。
遠い昔、紫陽花の頃に訪れたことのある長谷寺。
実はその時にいただいた小さな身代りのお札を、夫婦共々未だに肌身離さず持ち歩いています。
今回、訪れた時にはすっかり忘れていました。
物持ちが良過ぎるのか、はたまた本来なら今まで無事に暮らせていた感謝と共に納めるべきなのか…。
次回の課題にするとします。
まずはご朱印所へ

長谷寺に到着すると、山門の前も中も大勢の人。
個人グループの参拝者の他に観光バスも次々にやってきます。
外国人が多いことにも驚きました。
山門を入ってすぐ左手にある御朱所には列が連なっています。
とりあえず受付をすると「30~40分後に御朱印帳を引き取りに来て下さい。」と言われました。
想定内だったので、この後はのんびり境内を参拝しました。
手水舎

天然石をくり抜いた手水舎。
竹から細く流れる御神水が風流です。
でもこんなに大きなお寺さんなのにこのこじんまりとした風流さにはチョッと驚きでした。
良縁地蔵

この3体繋がったお地蔵様が境内に3ヶ所にあるそうです。
境内を散策しながら見つけるのも楽しいものですね。
観音堂(十一面観音菩薩)

とても古く由緒のあるお寺ですが、本堂にあたる観音堂は昭和61年鉄筋による再建なので建物自体はとても新しくキレイです。
本尊の十一面観音像が祀られています。
養老5年(721)造立と伝えられていますが、後世の修復も多く加えられていることから制作年代については未詳。
但し、光背や御前立の観音像の修復年代が室町時代まで遡ることができるそうです。

賓頭盧尊者(撫仏)
撫でた所の病気やけがが平癒すると言われています。
故郷のお友達が年明けに頭の手術をするので、目下、私の寺社仏閣めぐりのお願い事は彼女の無事を祈ること一点のみ。
撫で仏様に出会うと思わず頭を執拗に撫でてしまってます。

観音堂と中で繋がっている観音ミュージアム。
そこではお守りやお札などを授与することが出来ます。
如来坐像と四天王像~仏足石


経蔵(輪蔵)


内部の回転式書架を「輪蔵」と呼びます。
中には一切経(大蔵経)が収められており、書架を一回転させることで一切経をすべて読誦した功徳が得られるといいます。
残念ながら回すことが出来るのは、観音御縁日(毎月18日)、正月三が日、4月8日(灌仏会)、8月10日(四萬六阡日)のみです。

チベット仏教で用いられる道具のマニ車。
マントラが刻まれた筒の中には漢文とサンスクリット語の般若心経が多数納められています。
マニ車を回転させることで、納められた経文を唱えるのと同じ功徳があるといわれています。
堂内には参拝者が書いた写経も多数納められているそうですが、マニ車の下に見えているガラスの中がそれなのでしょうか?
阿弥陀堂


源頼朝が42歳の厄除けのために建立したといわれている阿弥陀如来坐像。
それにちなんで「厄除阿弥陀」と呼ばれています。
この像はもともと現在は廃寺となっている誓願寺で作られたものだとか。
卍池と千体地蔵

卍の形をした池です。
お寺の地図記号にもなっている卍。
それを模った池、初めて見ました。
心池は何ヶ所か見たことがあるのですが、卍とは私の中ではとても斬新でした。

千体地蔵は水子供養のために奉納されたもの。
これだけのお地蔵様が整然と並んだ姿はインパクトがあります。
弁天窟

弘法大師が参籠したと伝えられている弁天窟。
窟内壁面には弁財天と十六童子が彫られているほか、弁財天と同じ神様であるとされる民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)もお祀りされています。
弁天堂

弘法大師が刻んだと伝えられている臂の弁財天像は、江戸時代には「出世弁財天」と知られていました。
現在その尊像は宝物館に収蔵されており、代わりに福徳弁才天が祀られています。
大黒堂


福壽地蔵
子安・繁栄のご利益があるそうです。
みんな撫でてらしたので私も遠慮なく٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
鎌倉 長谷寺
神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
TEL : 0467-22-6300
開門時間 : 夏時間8:00~17:00、冬時間8:00~16:30
拝観料 : 大人300円、小学生100円(pasmo・Suica使用可)
備考 : 有料駐車場有、坂東三十三箇所観音霊場の第四番札所
アクセス : 長谷駅より徒歩10分
山号 :海光山
院号 :慈照院
寺号 :長谷寺
宗派 :浄土宗系統の単立寺院
本尊 :十一面観音
開山 :徳道上人
開基 :伝・藤原房前